■進むのが怖いなら、(仮)

向かい合うことは
怖いことではない
見つめ続けることは
震えを伴うけれど

崩れていく岸壁から
目を離せばいい
目を離せばいい

弱みに漬け込む
無慈悲な風が
身体を攫ってくれるから

舞い上がる自分に
震え上がって叫べばいい
腹の底から出た声は
故郷で待つひとに届くだろう
悲しむ嘘も
素晴しい怒りも
何もかもが嘆きを纏い
飛礫らと成る

消し飛ぶ

息吹

■雨になる。(仮)

涙　背負いながら
君はここまで来たんだね
一人　涙殺して
澄んだ心は荒む事も忘れて

降り続ける雨は
君のものじゃない
だけど　この生暖かさが
君を癒してくれるのならば

僕はここに雨を降らそう
いつまでも絶え間ない雨を
君が寄りかかれる場所に僕は
なることはきっと出来ないだろう
僕がここに降らす雨には
君が寄りかかれるならば
涙も傷も　孤独も霧も
ぜんぶ忘れるから

[つづき]

■傷つけ合う両極(仮・未完)

衝動的に、喉元に、
突き立てたナイフが
力の無い両の掌に
傷付けられてゆきます

震えては紅々
躊躇えど蒼々
突き刺せば
黒々 踊る 騒ぐ うねる
暴れ出す

こんなにも赤だと騒いでる
衝動は未熟な蒼の
内から染み出す
鮮烈な後悔

―――

まだ未完の詩。
何故うｐした私ｗ／(・∀・*)＼
(まあしっくりくる続きを
書ける気がしなかったからなんだどもね-)

■不信(仮)

黒い 黒い 黒い
どす黒い
塗り潰した
塗り潰した
塗り潰された
世界は ぐらり 暗転する

日常茶飯事だ、と
鼻で笑って割り切ろう
そうしよう

どうしたのだろう
頬の筋肉が
凍ったように動かない

貼り付ければ良いの
おかめのような
にんまりとした笑顔
空気も引きつるの
なんて 知らないフリ

[つづき]

■内なる神(仮)

語り掛けましょう
静かなる私の海に
微弱な波紋を広げて
眠らせた涙は全て
流し尽くしてしまって
跡形も無い程に
悲しみに波を荒らしても
激しくなれば成る程に

治める一声は、
こんなにも神々しく
あたたかい


一艘の小舟の
呑まれるは容易い

掬い出す天のものは
不安に侵されぬ、
その御胸の中で。

[つづき]