■雨になる。(仮)

涙　背負いながら
君はここまで来たんだね
一人　涙殺して
澄んだ心は荒む事も忘れて

降り続ける雨は
君のものじゃない
だけど　この生暖かさが
君を癒してくれるのならば

僕はここに雨を降らそう
いつまでも絶え間ない雨を
君が寄りかかれる場所に僕は
なることはきっと出来ないだろう
僕がここに降らす雨には
君が寄りかかれるならば
涙も傷も　孤独も霧も
ぜんぶ忘れるから

たとえ僕がいなくなっても
雨は降り続けるだろう
きみが愛した唯一のものに僕は
代わってあげられないからせめて

僕はここで雨になるから
いつまでも絶え間ない雨に
君が心開くものに僕は
なることももう出来ない　だから
僕がここに降らす雨だけ
君が愛してくれるなら
痛みも痣も　寒さも影も
ぜんぶ持っていくから


きみが背負うぶんまで

忘れず 持っていくから






○○○○あとがき。


天野月子さんの優しい音楽
(直前に聴いてたのは"かぼす")　と、

夢で読んだルルを思い出しながら。