■拒絶がもたらしたもの

『おやすみ』の月の子守歌も
『おはよう』の陽の微笑みも

ぜんぶ
ぜんぶ憎んでた

あんなに優しい色たちにも気づかずに


拒絶して
ひたすらに
ぬくもりもつめたさも
同じように拒絶し

離れた

『おやすみ』の月の子守歌も
『おはよう』の陽の微笑みも

ぜんぶ
いつも迎えてくれたのに

わたしは全部否定した



「そんなものには縋らない」と
平然とした虚言癖

欲しいものは沢山あるのに
人一倍縋りたいものには過敏になり…
　　…拒絶として現れた



なにが欲しいのか
なにが怖いのか
なにが安らぎなのか
なにが大切なのか


知りたいものは
知る前にぜんぶ


どこかへと放ってしまったようで




　も う

　得られないのか…？



それでも
月の子守歌と
陽の微笑み だけは


待っていてくれた


な の に …




















●○●○●●●

“ほんとうは
　さいしょからなんにもなくて
　なくしたからほしくなったのかもしれない”


そんな可能性すらも全部
どこかへと捨ててしまったようです






きっと、　故　意　に。