■うそつき(仮)

ぽろり、と抜け落ちた
まるい雫と一緒に
部屋の隅に隠した
宝箱もぶちまけてしまって

ああ、見られちゃった、なんて
もう、大切じゃない、なんて
笑って全部、捨てたフリ
出来るだけ、最小限だけ、
ポケットに詰め込んだ

もう、このまま、
皆も忘れてくれるんだろう
しまっていた御手紙も
返しそびれた倍の御返事も
紛れさせたカラフルのおかげで

ずーっと
君に伝えたい事がね
あったんだけど　もう忘れちゃったんだ
なんて、言えないまま、ぐずぐず
君の隣見たって
心が醜くなったって知らないフリ

さらり、と手をつなぐ
かわいい花と一緒に
私が昨日消した
走り書きも、また走り出して

ああ、ごめんなさい、なんて
もう、大丈夫、なんて
泣いて全部、流したフリ
別の理由を、何十個、
必死に考えてた

そして、きっと、
皆信じてくれるんだろう
眺めていた表情も
その先の花も君の笑顔も
習慣化した逃避のおかげで

ずーっと
君に伝えたい事がね
あったんだけど　もう疲れちゃったんだ
なんて、嘘ついてまで、ぐらぐら
君が振り返っても
心が飛び上がっても気づかないフリ


そんなこともう無理だって
本当は知ってるんだよ
だけどあの花の香に
笑みをこぼした君に
笑って言うんだ「ばいばい」


ずーっと
君に伝えたい事がね
あったんだけど　もう失くしちゃったんだ
…なんて、嘘じゃないけど、うそつき
君が呼び止めても
逃げ出した私はもう優しくなんかない
















●。あとがき。●


MACROSSF、２１話、

“蒼のエーテル”

見て、聴いて、

衝動的に書き始めた産物。


表現とかはアレだけど、
嫉妬してどっか行っちゃう点ではおんなじ←

・・・ランカちゃんは目的もあってこそ、だけど。
そこんとこ気にしちゃいけないと思うよ（・∀・)/


あと、前半とかはちょっと、
少し前にTSUTAYAで試聴してた
speenaが頭にチラついてたから、
若干影響受けてる・・・かも？

いや、そうでもないかも。

最終的には私の根暗が前面に出てきたしね←