あなたがあのとき、
あんまり無邪気に笑うから
私は貴方を諦め、しあわせを支えると決めたのに
あなたは今、本物の笑顔を亡くして
まわりへ向ける 目 も失くして
心地よい嫉妬心すらも
黒く塗りつぶして 離れていった
あなたの恋心は
わたしの恋心と同調し、
重なることなくすれ違い
暗い色を宿した
どんよりとしたあなたはあまりにも無防備で
つけいる隙などいくらでも存在して、
…それ故にわたしは
あなたに近づくこともできなくなった
たとえ 今
あなたを支えられたとて
あなたが癒される程 きっと
わたしは傷を深めてゆくだろう
さすればあなたは
戻ったやさしさの矛先を、
無邪気にわたしへ向けるだろう
・・・それが時折刃となるともしらずに
あなたの物悲しげなため息を耳にして
わたしはあなたに近づくことを恐れた
もう、近づけない
たとえ、一時の安らぎを手に入れられたとしても
もう 戻れない
だから
もう 去りましょう
面倒は 一度に済ませてあげるの
それがあなたへの、
“友”として の
最後の気遣いとなる ・・・そう信じて。
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[これは、 友人に頼まれてテニプリやらのイラストを久々に探していたとき、とあるサイトにちょみっとあった夢小説を何気なく読み、感化されて書いたもんだす。そもそも私はあまり“悲恋”というものは苦手なたち(っていうか単に切甘が好き過ぎるというか悲しくなるというか妄想のなかで結局結ばれるようにしてしまう性分)なのですが、あっさりとした悲恋だったので心地よかったです。…んでもやっぱり頭の中ではっぴーえんどにしてしまいたくなる癖があるため、妄想をめぐらせている最中に出来上がった産物です。この中では悲恋のままですが・・・妄想の中では、目の前から姿を消してから(または避けるようになってから)、相談に乗って支えてくれる人の大切さに気が付いて、寂しくなって意識して、そっから結ばれるという安易な結末になっとります←]
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